家が悪くなった
{早い・安い・便利・合理的・見てくれが良い}この五つの要素を求めて、お客様もメーカーも工務店も建築会社も向かってきたように思います。この五つの要素自体は悪いことのようには思えませんが、実際、家という建物の原状はどうでしょうか。何十年、いや、100年住宅を目指さなければならないのに、2〜3ヶ月で完成してしまう。建築中の仮住まいや不便さはしんどいものです。この問題は早く完成させることで解消しますが、しかし、家本来の目的を果たすことには繋がっていないのではないでしょうか。早く済ませるために、工法を簡素化し、湿式だと乾く時間が必要な為、極力水を使わないビニールクロス等の材料を使用し、安くする為に、集成材等の大量生産品を使用し、便利や合理的を追求するあまり、遊びやゆとりの空間がなくなり、あまりにも整いすぎたものになってしまっています。見てくれを重視しすぎて、色・形・素材が小手先のハリボテのように使われています。
「なるべく早く、出来る範囲で安く、必要な便利さ、雰囲気を損なわず合理的に、技術と素材感による落ち着ける見てくれの良さ」を求めるべきではないでしょうか。行き過ぎた五つの要素の追求で家は悪くなったと思います。シックハウス症候群・化学物質過敏症・アトピー・喘息等はこの行き過ぎた追求の結果とは無関係だとは言い切れないでしょう。
やりやすいお客様
私たちにとって仕事のやりやすいお客様とは、何も文句は言わず注文も少なくスムースに工事が進み儲けさせてくれる人・・・ではありません。この業に就いている起業者や職人さん、営業マンや建築士の方々はこの仕事が好きだからやってる人が大半です。まして新築も然ることながらリフォーム工事はより難しく、困難なものです。どんな仕事もそうなのですが技術や知識もこれでいいということはないのでずっと毎日勉強です。このことを楽しんで好きでないと出来ない仕事です。話が横道に反れてしまったので戻ります。前述のように私たちは好きだから楽しんで仕事をしています。だから、私たちは 「もっと工夫をして家を暮らしやすくしたい!」 「こんな夢が家にあるんです!」 「ここが不便なの”」 「予算がないけど困ってるの」 などの声を聞くと黙ってられない。「ガッテンダ!」という気持ちです。特に職人さん達には純粋な気持ちをもった人が多いので、意気に感じてくれます。
やっぱり工事はお客様と一緒になってやっていくというのがやりやすいですね。これはお客様にトンカチを持って下さいということではなく(もちろん参加して頂ければより楽しくなることでしょう)お客様と一つのものを創っているんだなという連帯感です。「任せるよ」は禁句です!!確かにお客様の知らないことや解らないことは沢山ありますが、私たちは色々な事をお客様に伝えたいのです。ご理解を頂かないといけないこともあります。私たちもお客様の考えや感覚を理解したいのです。このことを理解すればするほど私たちは「本当にお客様にとって良い住まいを創ってあげたいな」と思わず声に出てしまいます。ある職人さんの口からは「お客さんがこれほど真剣なら俺たちヤリガイあるな!!」
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